入所型の介護施設では、24時間体制で利用者をケアしなければなりません。日中の業務に加え、夜中でもトイレ介助や巡回業務があります。ですから、利用者一人に対して複数の介護士が関わることになります。
ちなみに、利用者一人ひとりは、出来ることと出来ないことが異なり、健康状態や日常生活における注意事項もそれぞれです。ですから、手厚い介護を実践するためには、それらをきちんと共有して、誰が担当しても同じようなレベルの介護ができるようにしておくことが重要です。そこで、仲間内でしっかり情報を共有するためにも、私はスタッフ同士は常日頃からコミュニケーションを大切にする必要があると思っています。
シフト制で働く職場では、チームのメンバー全員が揃う機会を作るのはなかなか難しいかも知れませんが、短い時間でも構わないので、できたらミーティングを行うことを提案します。そして、引き継がなければならない事柄をしっかりと共有したり、自分の意見を述べたり、他人の意見を聞いたりして、チーム内の理解を深めるようにしましょう。そうすれば、人によって異なる考え方や受け止め方の差を埋めることが出来ると思います。
また、施設内のスタッフみんなで声をかけ合い、現場の雰囲気を良くするということも忘れてはなりません。声を掛け合うことで仲間意識が深まると、チームワークが良くなるので、職場全体が明るい雰囲気になります。しかも、職員同士の中が円満になれば、利用者にもそれは伝わるので、良い相乗効果が期待できるようになると思います。